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Hi, there. Glasgow

Go! Study Scotland!

日本人の学部生に会う。@グラスゴー大学

キャリア形成 子育て 留学生活 日本人

 

 

 

どうも。リックです。

すっかりクリスマスモードになり、大学の図書館も寒く、寂しい感じになっています。

課題でバタバタしていて書き忘れていたのですが、だいぶ前に日本人の学部生とお話したので、感じたことを書き留めておきたいと思います。

 

国家公務員としてのアドバイスを・・・?

 

「お時間ありますか?もしよかったらご紹介したい学部生がいるんですけど」

 

・・・と、連絡をくれたのは、私の盟友であり、愚痴トモでもあるMBA生のY太だった。

学部からグラスゴー大学に入学した3年生で、ぼちぼち進路のことを考えていて、公共に携わる仕事を考えているので、国家公務員である私から、何かアドバイスしてあげてもらえないか、とのことだった。

 

こほん。

 

Y太よ。おれは、元・国家公務員だ。漢字一字でずいぶん将来の不安が増えちゃうんだよ?・・・とかどうでもいい上に自虐的なことをチクチク言いつつ、面白そうだったので会ってみることにした。

 

待ち合わせの場所に到着し、Y太と雑談すること10分くらいだろうか。くだんのKくんと、その同級生のMちゃんがやってきた。Kくんはさわやかな好青年で、Mちゃんは絵にかいたような京都美人。こちらがアドバイスを求められているのに、「学部から入るってどうなん??」とか「英語って上手になりました??」とか、色々話を聞かせてもらった。

 

いいじゃん。突き進めば。

私は最初、まあ日本で就職するなら、情報収集で遅れをとらないように、〇〇ナビとかに登録したり、帰国者向けのシンポジウムとかに行くのかなあ、とか無難なことを言っていた。自分でも全くツマらん大人だと思う

 

・・・が、どうも二人と話しているうちに、なにか違うような気がしてきた。

 

私は日本の母校で、国家公務員ないし地方公務員を目指す子たちのために、学内講座や先輩からの座談会などのアドバイザーや講師をしていた。公務員を目指す、といっても、実際には民間も併願していて、親に言われて講座に来てるだけの子もいたので、実際には人生相談みたいになっていたことも多い。そういうわけで、たぶん、私はほかの30代のひとよりは、「最近の若者」(@日本)についてよく接していた方だと思う。バリバリ系の子もいたし、引っ込み思案な子もいた。世間からは頼りないとかぼろくそに言われがちだが、基本的にみんな真面目で、意欲もある子たちだった(私に言わせれば、世間の方が若者に頼りすぎだ、と思うんですがね)。

 

ただ、どうもこの二人と話していると、いい意味で彼らとはまた違うような気がした。なんというか、彼らはいい意味でのんびりしていた。

 

日本にいると、どうしても、大学3年生頃になったら〇〇ナビに登録して、リクルートスーツ着て一生懸命就活して、就職したら一生懸命働いて・・・みたいな形になりがちだ。自然、ある時期になると街中に同じ’戦闘服’を着込んだ若者たちがあふれることになる。・・・これ自体、日本の弱みでもあれば、強みでもあるという方もいるので、一概には否定しない。私は好きじゃないけれど、一律に否定はしない。

 

でも、このときあったKくんとMちゃんは、まあ個人の話なので詳しくは書かないが、何がしたいの?と聞くと、かなりハッキリ、専門的な分野での希望を答えてくれた。これは、少なくとも私の経験上では、日本で会った学生とはだいぶ違う。ごく一部の優秀な・・・額面上は優秀な子を除いて、日本で会った学生の悩みの大半は、「急に何がしたいと聞かれても・・・」と、就活に戸惑ってる子が多かった。それに比べると、ニッチにやりたいことがあるし、そのためなら大学院などの選択肢も考えてもいい、という回答は、いい意味でのんびりしてていいなあと思った。

 

結局、最初のアドバイスは変更して、「ニッチにやりたいことをつきつめて、少しずつ、つてを作って頼っていく」戦法をアドバイスすることにした。彼らなら中央官庁でも大企業でも、日本での就職は難しくないと思う。でも、就職自体は人生の最終目標じゃない。

 

やりたいことがわからない、という日本で会った学生の言葉も、私は本音だと思うし、それはそれでかえって型にハメて長期的な教育を施していく日本企業のやり方に合っていると思う。私はドロップアウトしてしまったが、これ自体は弊害はあっても、一つのいいやり方だとも思う。ただ、欧米の大学で教育を受けて、しかも高校生のときから欧米の大学を選ぼうと思う自律した子たちに、果たしてそういう型が合うのかどうか・・・。

 

むしろ、やりたいことをやりたいように突き詰めればいいんじゃない?

 

たぶん、欧米のひとに相談したらこう回答するような気がする。日本では無責任になりそうなので言いづらいが、欧米で教育を受けていれば、こういう回答もあるかなあと思ったのでした。

 

そういうわけで、果たして彼らのために役立つアドバイスができたのかは大いに疑問だが、帰国したらアドバイザーは続けるであろう私にとっては、視野が広がるいい機会だった。そして、うすうす考えていた、できれば我が息子は学部から海外留学させたい、という思いも強まった。

彼の人生だから、彼が決めることだが、いつか、しかるべき時期がきたら、KくんやMちゃんの話をしてあげたいと思った。ちょっと話がそれる結論だけど、にこにこしながら見上げる息子を見て思う。

 

いいんだよ。人生のびのびやれば。

 

 

 

 

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