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Hi, there. Glasgow

Study in Scotland

次世代へと続く友情。@オランダ

 

どうも。リックです。

日本では既に年越しのようですが、グラスゴーは時差の関係でまだ午後5時なので、あけまして・・・はまだ言いません。笑

さて、年内?ギリギリで、 クリスマスをオランダで過ごした、きっかけとなった友情の話をしたいと思います。

 

遡ること30年・・・

 欧米に留学したら是非とも訪れたかった国がオランダであり、理由は長い長い付き合いの友人がいるからだ。その私の友人、Wはオランダで弁護士をしており、私の30年来の友人でもある。私が32歳なのに30年の付き合いなのだから、相当古い。ぶっちぎりで最長の友人だと思う。

 

 およそ30年前、私の父親はオランダの名門、ユトレヒト大学の博士課程に留学した。しかも、血筋なのかDNAのなせる業なのか、私同様、子連れ(私)で!

 母親は英語はそこそこだったようだが、毎日曇り空のオランダで、しかも当時のユトレヒト市は日本人など全くおらず、かなり寂しい毎日を送っていたと思う。(先日、孫に会いに来た母の、グラスゴーに対するコメントは、「へえ、結構日本人いるのねえ」だった。まじかよ母ちゃん、中国人の3000分の1くらいと言われてるんだぜ。)

 いつものように公園でリック(1歳半くらい)を遊ばせていたところ、何やら不審な、なんと袢纏(はんてん)を着た子連れのオランダ人女性が近づいてきたらしい。いろいろ一方的に話しかけられ、「家に遊びに来ないか?」と誘われ、(普通なら絶対に行かないが)、私の母ちゃんは着いて行ったらしい。

 嘘みたいな話だが、あれよあれよと仲良くなった二人は長い友情を育むことになり、ついでに息子たちも長い友情を築くことになった。

 

ならせっかくですから!

 Wは、オランダでも有数の弁護士事務所に所属している傍ら、ITCを活用した法律・ビジネスコンサルティングを一括して行う事業の起業を準備している。それで、ウェブサイトのデザインを日本人に依頼したいとかで、私もこの半年くらい、起業準備のお手伝い・・・主に日本語への翻訳をお手伝いしていた。

 といっても、もちろんかつてペラペラだったオランダ語は忘却の彼方なので、オランダ在住の日本人女性Kさんがオランダ語から訳したものを、私が自然なビジネス日本語に直す方式にした。

 

「そういえば、いつオランダにくるよ?」

 

 いつものように訳の意味を聞いたり、私の大学生活の悩みを聞いてもらっていると、そう切り出された。そうそう、行かなきゃって思ってたんだよ。

 せっかくならクリスマスに来てくれたらいい、というお誘いもいただき、ついでにオランダの片田舎に引っ越した彼のご両親のカントリーハウスで過ごすことになった。せっかくですから、ということで、こちらはもちろん、私の第二の両親を任じてやまない彼のご両親も快諾してくださった。

 

 オランダは、これまでも何度か訪れていたが、田舎に行くのは初めてだった。九州くらいの面積しかないのに、広大な牧草地が広がっていて、隣の家まで500mくらい。wifiは貧弱で、携帯電波はゼロに近い。うーん、大都市の人口密度もそんなに高い気がしないのに、北欧諸国と並んで技術立国、企業大国。いろいろ学ぶことは多いよなあ。。。

 

次世代へ続け

 Wの奥さんは、タイ人のEちゃんであり、私より少し年上。姉さん女房と結婚するところまで揃っているのだから笑える。私は10年前にオランダで、5年前にタイで行われた結婚式で会っているので、これで3度目だが、彼らはEUの入国管理の関係で本当に苦労した大恋愛で、お子さんが二人できたと聞くとなんだかとても感慨深い。

 私とWは1歳違いだが、なんとその息子Wジュニアも私の息子より1歳年上。なんなんだこのめぐり合わせは。そして子供のすごいところは、言葉が通じていなくても、友情は形成できるらしい。

 

「ウ・ウー!!(このおもちゃ貸して!)」

 

「ノン・ノーン!!(やだやだー!)」

 

「ウ・ウー!?ブーブ・ブーブ!!(なんだとー!この車、貸して!!)」

 

・・・阿鼻叫喚と、暴力と涙の争奪戦の末、なんだかよく分からないが、「HAHAHAHA!!」と欧米風の笑い声を上げながら、仲良く馳け廻るようになっていた。Wジュニアの方は、だいぶ身体も大きいので結構横暴だったが、まあ彼なりの友情表現らしく、「ミ・フリン(My friendのオランダ語)」と言いながら息子に抱きついていた。いい話に聞こえるかもしれないが、息子はよくそのまま転ばされてすっかり怖がっていたので、評価はなんとも言えない。

 

 しかし、今や息子の第3のおばあちゃんとなったWママも、息子に絵本を読みながら、

 

「昔、よくあなたにもこうして絵本を読んだわあ。」

 

とか言っていて、とても胸が温かくなった。そして、母親同士、私の妻とEちゃんもすっかり意気投合して、異国の子育ての話や仕事の話などで盛り上がっていた。

 

 うんうん。やっぱり来てよかったなあ。物音もせず、広大な牧場にポツンとあるカウントリーハウスだったこともあり、穏やかな気持ちで過ごすことができた。やはり、細く長くとも、そして外国人であっても、友情とはいいものですね。Wジュニアは別れの日、(あんなにいじめたくせに)息子とは目を合わせず、バイバイもしないほど寂しがっていた。ははは、先は長いぞWジュニア。長い友情を築いてね。

 

 さて、グラスゴーに戻ってきたいま、妻には公園で、風変わりなママさんを探すようにお願いしておこう。

 

 できれば、半纏きてるひとがいいかな。

 

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Photo by Rick (All Copy Rights Reserved): Amsterdam Station