Hi, there. Glasgow

Study in Scotland

めおとのグルメ。 グラスゴーの美味しいお店。 〜隠れ家的なバーカフェで、目に見えない煙にいぶされる〜

 

こんにちは、リックです。

せっかく朝早くから図書館に来たのに、強烈な眠気に襲われています。

昨夜、夕げの席で暴れ回る息子を怒ったところ、息子にもっと怒られた後遺症かもしれません。最近、自我が芽生えてきた息子は、ママを無視し、応援のパパが現れると「パパ!ノー!」と叫び、ベトナム反戦運動ばりの抵抗活動を示します。はあ。

 

勧められていたお店へ

 

このコーナー、なんのかんのですっかり更新してなかったが、ほぼ毎週どこかしらへは出かけているので、行ったお店の件数だけはたまってきた。しかし、東京でもどこでも、美味しいお店を見つけるのはなかなか難しい。

 

今回ご紹介するお店は、英国に滞在経験がある大先輩から教わったスコットランドのお店。シティセンターの、ちょっと東の方にある閑静な隠れ家的エリアにあるバーカフェだ。

Cafe Gandolfi - Cafe Gandolfi Restaurant Glasgow, Scotland

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ここの、スモークド・・・ナントカ、というのをウイスキーと食べると絶品だよ、と教えられていたので、是非とも一度行ってみたかった。ちなみにその大先輩は、すらりと背が高く、洒脱で、穏やかで知性的な、到底私がいたドメドメ官庁の役人とは思えないいでたちで、本当にカッコイイ先輩だった。そんな方がウイスキーを片手にそのスモークド・・・ナントカを食べている姿は、想像するだにセクシーではないか。残念ながら今回食べるのはリックだが・・・ま、いいや。

 

お店は、造りは少しアンティークだが、うまく外光が入るようになっていて、とてもお洒落。店員さんも感じがよかった。問題は・・・。

 

『た・高い・・・。』(by 私&妻)

 

そのスモークド・ナントカだけで16ポンド。ウイスキーも頼めばさらに高くなる。むう。いや、しかし、これを食べに来たのだ。よし、腹をくくろう!前菜・デザートは無視、スモークド・ナントカの一本勝負!

 

「そしたらこの、スモークド・・・スモークド・・・ナントカ・・・」(by 私)

 

「Smoked venison with gratin dauphinoise ですか?」 (by 店員さん)

 

「あ、そうそう、それでまん。ところでvenisonとは・・・?」(by 私)

 

「鹿肉のことですよ」 (by 店員さん)

 

鹿!!

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ときどきハイランドで見かける、こういうやつか。

うおお。すごい。スコットランド。

 

妻は「ジビエはあんまり好きでない」ということで、スモークドサーモンを無難にチョイス。ちなみにお値段もスモーク・ド・鹿よりは無難だ。

 

「あのう・・・友人から、ウイスキーと合わせるといい、と聞いたんですけど」 (by 私)

 

「そうですね!いわゆるアイラ系のスコッチと合わせると最高ですよ。お好みはありますか?」と聞かれ、好きなのはタリスカーだけど、アイラ系ではないなあ、カリラ、とかどうですか?とぶつぶつ相談したところ、ラフロイグを勧められた。

 

「ラフロイグってあの・・・煙いやつ・・・?」と聞いたら、煙同士で相性がいいのだとか。本当か?

 

もはや家計に直撃だが、この際腹を括るしかない。幸いなことに、我が家の財務大臣は普段の倹約令はハンパでないどケチぶり・・・もとい健全財政を旨としているが、こういう「何事も経験」みたいな話にはいたっておおらかだ。

 

口内キャンプファイアー

楽しみにすること10分ほど。スモーク・ド・鹿はやってきた。燻製されたスライスの肉で、見た目は薄切り牛タン、という感じ。付け合わせは小皿のグラタンで、煙い味を吸収して引き立てる意図とみた。グラタンはまあ、普通に美味しい。

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鹿の方は・・・。うーん・・・。

 

「なんかレポートしてよ。肉汁がぁ♡、とかないんですか。」 (by 妻)

 

いや、明らかに一滴も肉汁はないだろ。ウイスキーをぐい。ん?

 

むはあ!!

 

すごい。口の中でキャンプファイアーでも始まったかのようなモクモクぶりだ。燻製された鹿の肉の風味と、ラフロイグの煙い感じが混ざり、なんとも言えないモクモク感が口の中で体現される。むう。なんというか確かに、美味しい。どう形容していいかわからないが、ジビエ的な臭みもなく、ウイスキーでお肉がぐいぐい引き立つ感じだ。

 

もちろん実際には煙は出ていないが、口のなかは煙が充満している。うーん、未体験ゾーン。

 

腹減った。

 

「しかし・・・」 (by 私)

 

『なんかひもじいな』 (by 私&妻)

 

身も蓋もないが、このお店は経済的に余裕のある人が何皿も頼んで、ウイスキーやワインと楽しむお店なのだと思った。妻が頼んだスモークド・サーモンは、スモークドされた鮭の切り身(スコットランドではスーパーでも売ってます)かと思いきや、日本でもおなじみの「あのスモークサーモン」だけがメイン相応の量で出てきたし、私の鹿も、一品で終えるにはちょっと寂しい。この週一回のめおとのグルメ企画では(食べにいくばかりでレポートしてないけど)、安い・うまい・たくさん がモットーだけに、このお店は番外編だったかもしれない。

 

『じゃあまあ、帰ってそうめんでも食べるか。』

 

お洒落で美味しいお店で稀な食体験をしたのに、どうも寂しいある日の午後になったのであった・・・。

 

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Photo by Rick: the Banqueting Hall and Duke and Duchess Apartments, Chatelherault Country Park