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Hi, there. Glasgow

Study in Scotland

最高の迷友。@グラスゴー大学の同級生

 

こんばんは。リックです。

 

息子の第一次反抗期が始まって3週間ほど。日に日に家庭内で治安維持部隊(私・妻)と自由の闘士(子ども)の衝突が激化しています。

 

「パパ、NO! BUTA! あっちー!!」 (パパなんて嫌い!ブタやろう!あっちいけー!!)

 

英語と日本語が微妙に混じり合う我が家の闘士は、ママがパパのお腹を指差して「パパ、BUTAさん♪」とか笑っていたのを覚えていたのか、言葉使いまで苛烈に。

 

はあ。アタマ痛いわ。

 

迷友ジュリアン

 

ずっとこのブログを読んでくださってる方は、「あの男」と言えばこの男しかいない、ということはお分かりになるだろう。栄えあるドイツ連邦軍の中尉にして、リアルネイチャーマン、そして成績は絶不調独走中のジュリアン。筋肉が引き締まった長身、金髪、碧眼、快活にして笑顔がさわやかという、絵に描いたようなアーリア系ハンサムガイだが、どうにもズレているような憎めないような、私の人生史上最高の迷友

 

しばらく結構忙しく、遊びに誘われても旅行に誘われても断っていたのだが、「前に連れてってくれた日本食レストランのナナクサに行きたい!」と頼まれ、一緒に行くことに。まあ、なんのかんの言っても、いっつも誘ってくれるんだからいい友達だよなあ。言葉も違うのに。

 

そしてなんのかんの言っても気が合うのか、ナナクサへの行き道も(ちなみにジュリアンは3戸隣のマンションに住んでいる)しょうもない冗談を言いながら二人で笑い転げて歩いていくことに。

 

「なあなあ、リック。お前、奥さんはいつ日本に帰るんだ?早く先に帰ってほしいんだろ?自由になれるもんなあ。だろ?だろ?」

 

・・・お前、それうちのかみさんが聞いたら2度とお前に巻き寿司作ったり唐揚げあげたりしてくれなくなるぞ。

 

いやいや、息子の負担も大きいから、ちょっとまだ考え中だよ、と言ったところ、「えー!なんで!それじゃMull島とかIslay島のキャンプ行けないじゃん!!」となぜか猛抗議が。

 

「いや、その話聞いたけど、行くって・・・言ってないよね。」

 

いや、言った!奥さんが帰ったら検討するって言った!と駄々をこねるジュリアン。かわいいなあ、お前。日本人が「検討する」って言ったら「No」ってことなんだよ。スカイ島だって相当無理したんだぞ。だいたい、俺忙しいし。・・・と言うとまた怒るので、適当にあやすことにした。なんだか、家の中でも外でも子ども達をあやしてばっかりな気がするのは気のせいだろうか。

 

とはいえ、やっぱり。

 

ナナクサでは3月中旬まで、おかみさんのMさんの発案でサバの味噌煮が期間限定で提供されており、この日は特別に味見?させてもらった(ちなみに超おいしかったので、グラスゴー9・・・いや、さらに勢力拡大して現在11にも宣伝した。)。サバは臭みがあったりして(ちなみにMさんはほぼ完璧に臭みをとっている)、なかなか外国人受けが難しいらしいが、ジュリアンにどうよ?と聞いたところ、相当気に入ったらしい。

 

「いや、スコットランド人は知らないけど、ドイツでは結構サバ食べるよ。今は旬だし、いや、これはイケるよ。この・・・ミソペースト?これもうまいなあ。」

 

おお。よかったよかった。ていうか、私も相当久しぶりに「日本の味」を食べた気がする。うーん。期間内に家族でもう一度食べに行こうかな。

 

話はなんとなく真面目な方向に行き、サバを二人でつつきながら、修士論文や夏の予定、帰国後の話などに移っていった。私は結構、修士論文以外にもサマースクールを受験していたり、それ以外にも秘密のプロジェクトを進めていたりするので、それなりに忙しい。ジュリアンも、6月にはドイツの国防大に復帰し、9月には部隊に復帰するため、結構忙しい。そう考えると、旅行行ってる場合でもないよねーと言いつつ、論文について意見交換をしていると、やっぱりジュリアンって頭いいのかもな、と思う瞬間があった。

 

私の修士論文のテーマは、国際問題というよりは国内問題を起点に考えるので、コースのタイトルに「Global」ってある割にあんまりグローバルでもない気がするんだよねえ、と話したところ、ちょっと真面目風に(少なくともそう見えた)考えたジュリアンは、

 

「いや、そうでもないだろ。リックが研究したいことって、原因はドメスティックな話だけど、結果とか影響はインターナショナルなことじゃん?そういう意味では、国内問題が国際社会に与えるインパクトがどれくらいあるのか研究する、ってことになんじゃないの。」

 

おおぉぉぉぉ。すごい。考えなきゃいけないことが簡単に一つ減った。「ジュリアンって「やかん」以外のことも真面目にもの考えるんだね!」と真剣に褒めたところ、その話はもうよせ・・・と怒られた。

 

なんとなくそれを起点に、ドイツでの国内事情やら、私の研究課題に対する軍の考え方などを教えてもらった。将来の話もいろいろして、それなりに不安は常にある、という話をしたところ、「いや、お前の研究は○○なところが面白い。それに頑張ってるのも俺は知ってる。だからそんなに不安に思うことはないよ。なんとかなるって。」と励ましてくれた。

 

日本人(やアジア人、特に中国人や韓国人)と将来の話、チャレンジの話をすると、概ね、「そんなリスク取って大丈夫?」「よく奥さんが許してくれたね」という反応が一般的だ。もちろん全員じゃないが。

ただ、今回のジュリアンもそうだけど、クラスメートたちと将来の話をすると、「ココが面白いね。すごくいいね。それで、そうするために具体的にはどうするの?」という反応が一般的だ(注:彼らは、本当に「すごくいい」とは思ってない。)。前者に対しては「そんなこと知らねーよ」としか答えられないが、後者に答えるのは、具体的に返す必要があるので、ある意味で緊張感が漂う。でも前向きな質問だから、いつも生産的だ。

 

話していて気づいたが、特に、自分はジュリアンと話すとき、ほとんど英語のミスを気にしていない。悩みや不安も、小さいことから大きいことまで、気負わずに話せている気がする。英語でもそういうレベルで付き合えるのは、ジュリアンと、まだブログで取り上げてないが中国人の梁(リャン)くんの二人くらいかもしれない。

 

そうかあ。やっぱり、いい友達なんだなあ、としんみりしながら、家路に着いたのだった。

・・・が、やっぱりタダでは帰してもらえず、「リックも行くだろ♪?」といつもの調子で近所の教会に連れ込まれ、金曜の夜に集まっている学生たち、中国人、ガーナ人、アルジェリア人、アゼルバイジャン人、メキシコ人etc etcと深夜まで熾烈なテーブルゲームに巻き込まれたのだった。

 

 

 

ああ、疲れた。

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Photo by Rick: 熾烈なテーブルゲーム。腕パンパン。