Hi, there. Glasgow

Study in Scotland

フリー・ライダーについて考えさせられる@グラスゴー大学 グループプロジェクト

 

こんにちは。リックです。

また・・・更新が・・・。意外にもこんなブログにアクセス数がちょっとずつ伸びておりまして、感謝しつつ、でもやっぱり更新が・・・。

高頻度で更新していた私の前任(?)、tomoさんの凄さが今更身にしみます。MBAのあの忙しい生活でどうやってあんなに更新できたんでしょう。

 

今日は、やっぱりどこでも現れる人間関係の難しさについて、です。

 

 

潰れた週末。

 

前にもちょっと触れたのだけど、セメスター2に入ってから毎週のようにディベートやらプレゼンテーションやらグループレポートがどさどさと入り、集団生活が死ぬほど嫌いな私はかなりストレス が溜まっていた。他人のペースに合わせるのだけでも嫌なのに、結局また、英語の壁がいちいち立ちはだかる。「なにバカなこと言ってんだ、うるせえこのクソガキ(※)」と思っていても、それを表現できない。

※同級生のほとんどが、役所や会社で言えば一年生職員 (or 社員)みたいな年齢のため、私くらいの年の社会人経験者からは多かれ少なかれこういう感想を聞きます。面白いことに国籍問わず。もちろん、時と場合と相手によりますが。

 

例えばディベートでは、オタクっぽいEU圏の女の子と組まされてしまい、準備段階で何か一言言うと、めちゃくちゃまくし立てられる。向こうも私のことは嫌いみたいだったけど、なんか、1発撃つと機関銃で1000発撃ち返される感じで勝負にならなかった。はっきり言って内容は全然くだらないこと言ってるので、言い返せないのが本当に悔しかった。先週終わって、本当にせいせいした。

 

極め付けは先週末のこと。今週月曜日に成績の30%を占めるグループレポートの締め切りがあり、何週間も準備してきた内容を、金曜日に集まってお互いに最終確認をすることになっていた。私の本来のコースでないクラスだったものの、メンバーは割と仲良く、和気あいあいと進めてきたので、みんな安心して、週末はバイトやらジムやら旅行やら、めいめい予定を入れて楽勝モードでいた。私も息子が熱を出して延期にしていたセント・アンドリュースへ旅行することにしていたのだが。

 

・・・ところがぎっちょん。

 

チームに約一名、問題児がいた。このブログを長く読んでくださってる方が想像するであろうあの男・・・ではない。(参考記事はこちら)

 

決して悪いヤツではないのだけど、某中央アジア政府の派遣できているKくんの出来が飛び抜けて悪かった。彼は私もびっくりするくらい英語が下手なのだが(申し訳ないが仰天するほど下手だ)、レポートにほとんど何が書いてあるか分からない。かつ、たぶん打ち合わせの日程とかを聞き取れていなくて、打ち合わせにも現れない。

 

正直言って、私も英語は下手だし、常にそういうリスクにさらされているので、気持ちはわかるというか、ちょっと仕方ないかなという気もするが、長い期間にわたって、チームメートの鬱憤は溜まっていた。生粋スコティッシュのローサは怒ってメールしたらしいが、「返信に何書いてあるか分からん!」とさらに怒っている。

 

結局、このままでは全員の成績に関わる、という危機感の下、全員で彼のパートを手分けして書き直すことに。

笑えない冗談のようだが、スペイン人のエルナンはジムで走りながら論文を読み、スウェーデン人のイーダは遠出先で犬を遊ばせながらコメントを付け、ローサはバイト先のパブで英語を直し、私はスコットレール(スコットランド鉄道)で息子を完全無視して膝の上でパソコンを打ちまくった。ホテルでも深夜まで作業し、家族サービスになるはずだったのに非難轟々である。(まあ、妻は理解してくれたが、息子は当然キレていた。)

 

フリー・ライダーとみんなの鬱憤

 

まあ、結局なんとかなったし、きっと5年後にはいい思い出になってると思うのでどうでもいいが、色々考えさせられた。特に、ローサとイーダの怒りはすさまじかった。勤勉で鳴らす北欧とスコットランド人だけあって、こういうのは許せないらしく、結局担当教官に抗議のメールを送って、レポート提出後に互いを評価するシートを提出する騒ぎになった。さすがラテン民族のエルナンは、「いやあ、まいったねえ」みたいな感じだったが。本当、いつもラテンのムードメーカーには救われる

 

ちょうど同じころ、中国人でほぼ親友となりつつある梁(リャン)くんから悩ましいんだよねえというメールをもらった。曰く、クラスで中国人の子が欠席した友人の代理でサインしようとしたところ、アメリカ人の女の子がキレて叫んだらしい。「お前ら中国人はいつも固まっていて、中国語しか話さなくて、非協力的で、無礼で、フリー・ライダーで、しかも英語が下手だー!!ぼけー!!」という感じだったらしい。

梁くん自身は醒めた男なので、そもそも普段から同胞たちとは距離を置いているが、「まあ、確かにさー、それなりに当たってるとは思うんだけど、だからってあそこまで言うかなあ。なんて反応していいか困ったよ」とぼやいていた。ちなみに、私の感覚でもそこまで言わなくてもいいんじゃない、とは思う。まあ、一部当たってるとは思うものの、梁くんはじめ、マジメで頑張ってる中国人を何人も知ってるし。

 

この二つのエピソードを聞いた妻の感想は奇しくも私の感想と一致した。

 

「なんか・・・みんな若けーな・・・。」(by 妻)

 

正直、働いてればデキが悪いやつ、ずるい奴なんてゴロゴロいるし、そんなに目くじらたてなくてもいいんじゃない、という気もする。むしろどうやって引っ張り上げるかの方が大事な気がするんだけど・・・と考えていたら、結局、「みんな若いなあ」という結論に至った(だからこそ、私がスコットレールで作業してても妻は怒らなかったのだと思う。)。

 

確かに、Kくんももうちょっと積極的に情報を取りに行ったり、相談してれば、英語が下手でもこんなに責められることはなかったと思うが、一方で、英語が下手な苦しみって、下手な者同士でしか分からないことのような気もする。アメリカ人が言うのは論外としても、EU圏のひとが英語上手なのは当たり前なんだし、あんまりフリー・ライダー扱いってのもちょっと違うような。

もっとも、要するにみんな、ちょっとずつ溜まってきたストレスが弾ける時期なのかもしれない。正直どうしても、「ああ、責められたのが自分でなくてよかったー」という感想も否めない、どうも他人事でない

 

昨日、やっとレポートも終わり、自分の所属コースでのプレゼンも終わり、全てのグループワークが終了した。

 

なんだかものすごくグッタリしたが、クラスが終わって帰る道すがら迷友・ジュリアンに愚痴ったところ、「お前モチベーション下がっとるな。そんなんじゃプロフェッサーになれないぞ 、ほれほれ!」と笑い飛ばされた。「も」は余計だよ。

 

うーん、そういえば、ジュリアンに限らず、私のコースメートは「皆で仲良くやってこう!」という雰囲気が大きい。フリー・ライダー論は若者たちに付き合わされて疲れたが、うん、コースメートのありがたさが分かったから、よしとしよう!

 

 

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Photo by Rick (All Copy Rights Reserved): The Pier in St. Andrews