Hi, there. Glasgow

Study in Scotland

帰国してみて。

 

こんにちは。リックです。

 

やっぱり働き出すと忙しく、かつグラスゴーを離れてしまうと日記書くのは難しいですね。このまま読者のみなさまが離れないよう、少し気合いを入れねば。。。

 

今日は帰国してみて感じることです。

先におことわりします。今日はものすごいつらつらした話で、留学される方には別に参考にはならんと思います。悪しからず。

 

参考になる話をしろ!という方は過去の記事か、三代目グラスゴー留学ブログ↓の記事をご覧ください。

postgraduateinglasgow.hatenablog.com

 

帰国してみて。

 

一番に思ったことは、

 

どうも、下を向いて生きているひとが多いような・・・。

 

ということ。

満員電車しかり、道端しかり、昼休みのちょっとしたスペースしかり。

もう驚くほど、サラリーマンに生気がない。しかも、ずうっとスマホの画面を眺めている。私も、勤めていたころはああだったんだろうか。サラリーマンだけでなく、髪の長いOLさんがひたむきにスマホゲームしている姿は、若干髪が垂れた貞子のようでもある。

 

幸い、帰国後の職場が近かったので、雨が降らない限り、私は息子の保育園までがらがらベビーカーを押して30分ほど歩き、さらに職場まで徒歩。満員電車とは関わらなくて済む。その時点で相当幸福だと思うが、事業所も・・・まあある意味小規模で・・・活気のある・・・場所なので、そんなに下向いてる人も少なく、東京にあっては幸福なんだと思う。

 

でもやっぱり、自分の状況はさておき、人のいなかったグラスゴーに比べると、日本は狭い。かつ、労働者、特にサラリーマンが暗い。なんでそんなに違うのかよくわからないが、少なくともスコットランドのサラリーマンは、きびきびしており、楽しそうにしていた。自転車で通勤するひともいれば、歩く人もいるが、スマホ見ながらなんて人は少ないし、下手したらまだ明るいうちからビールやワインで乾杯している。

 

日本だと、けしからん!となってしまうが、留学していた1年間、あの姿を見てしまうと、それの何がいけないんだろう?いいじゃない、楽しそうで、という感じがする。

 

一方で感じたことは、

 

日本は超絶清潔で、居心地がいい。

 

コンビニの店員さんでさえ礼儀正しく、郵便局をはじめ、事務作業にミスがなく、しかも早い。

 

下手したらお釣りを投げられ、ミスが当たり前で、しかもミスに気づかなければこっちが悪い、お客さんをほっぽらかして鼻くそほじりながらランチに行ってしまうのとは大違い(ちなみに全部、留学中の実話である。)。いやもちろん、みんながそういうわけじゃないし、気さくに楽しく接してくれるひとに会えば、日本よりも楽しくカフェやパブで過ごせることもあるんだけど。

 

よく、欧米の方が一人あたりの生産性が高いというが、そんなことは全然ないと思う。国としての生産力は高いのかもしれないが、私が滞在して感じる限り、彼ら個人の労働者はほとんど何も生産していない。帰国して改めて思うが、日本の末端従業員の生産力は半端ではない。

 

ただ・・・。

 

セットで考えると、どうなんだろう?

 

日本は、完璧を求めすぎなんじゃないか?別に、もうちょっと適当でもいいのではないだろうか。イギリス並に適当になったら亡国の危機だが、彼らのおおらかさはもうちょっと見習ってもいい気がする

 

順番待ち、気にしない。 お菓子の袋に穴空いてた?じゃあ取り替えるよ。 洗濯機壊れてる?修理はくるよ、そのうちね。

 

顧客もおおらかだから、一人一人の生産の質が低くても、国全体としては前に進んでしまう。多少雑だろうが、前進する。一方で、日本は細かいことにこだわりすぎて、遅くまで働く、頑張っちゃう。結果、ミスが少しでもあれば停滞し、国全体の機動力は下がる・・・なんてことが両者の違いにはあるのではないか、と帰国して感じる。

 

何もしなければ、何にもならない。

 

そんなことを考え、殺伐としているサラリーマンを脇からみると、留学するにあたって、仕事辞めてよかったかもしれない、と思う。

 

話は変わるが、帰朝報告も兼ねて、中学生のときの塾のH先生に会いに行った。H先生はいまも教鞭はとりつつ、本業は児童書の翻訳家。いつも何かしら、インスピレーションがもらえるので、今でも時々お酒をご一緒させていただいている。

 

あんまり詳しく書くと失礼なので、端折って書くが、H先生も元は大企業のサラリーマンだった。私同様(?)、企業名を聞けば、「いや普通辞めないでしょ」というようなところにいらした。でも結局、翻訳の道に飛び出して行かれたのだが、その話を伺ったときに、「あ、なんか俺もできるかもしんない」と思い、後年、私も組織を飛び出して留学してしまった。(ちなみに、他の塾の先生は、「じゃあ、リックくんをダークサイドに引き込んだのは、H先生の責任な訳だ」と指摘するのに対し、H先生は「いや、僕は何も指南してませんよ!」と抗弁されている。)

 

仕事なんか辞めちまえばいい、ということではないし、私は前職から学んだことは計り知れないので、全く憾み(うらみ)はないが、辞めてみて見えたこともある。

 

今回先生とビールを飲んでいて話していたのは、

 

何もしなければ、何もならない

 

ということ。例えば翻訳の話で言えば、まっさらな状態でノウハウがなくても、出版社に突撃してみなければ、(当然)本なんか出版できない。私も、いろいろやってみたいと思うことはあるのだけど、これもやってみないと、始まらない。

 

この当然といえば当然の真理に、意外にサラリーマンだった頃は気づいていなかった。サラリーマンだってそうだよ、と思われる向きもあるかもしれないが、やっぱりちょっと・・・感覚的には違う気がする。うまく言えないが、組織のバックアップも、チームや先輩の助けもなく、自分で全てを引き受けて何かする、というのはこんなに難しいのか(そして楽しいのか!)、と留学中、そして帰国してからぐいぐい感じるようになった。

 

グラスゴー時代、一緒だった友人たちの中には、まだ就活で苦労しているひとももちろんいる。でも、この、リスクも喜びも全部引き受ける、という醍醐味みたいなものは、みんな感じてるんじゃないか、という気もする(え?そんなことない?)。

 

まあ、結局誰かに雇われて就職するなら同じじゃん、という感じもしないではないが、つらつらと、いま書いたようなことを感じながら、生活してます。

 

まあ、非常勤とはいえ働き始めると、こういう感覚は薄れ、グラスゴーは遠くなっていくんですけどね。

 

せっかく留学で得た果実、忘れずに活かして、やりたいことがあれば、自分で取りにいく。何かを得るために、とりあえず何でもやってみようと、思います。

 

 

Photo by Rick (All Copy Rights Reserved): A Shop of Oliebollen, Netherland