Hi, there. Glasgow

Study in Scotland

PhDからオファーをいただきました (下)

 

こんにちは、リックです。

ひと段落して気持ちに余裕がでてきたためか、筆の滑りがよくなってきました。

 

 
無理やりスケジュール感をもつ


さて、「どうも受かる気がする。というか、このコースは私のためにできたのではないか!?」と勝手に運命を感じて、天下のオックスフォード大学を受けることにした私。


当時のメモを見ると、たびたび「ギリギリで受かる、それか、ぶっちぎりで落ちる」と書かれている。


失恋にもお受験にも就活にも言えることだが、運命を感じているのは自分だけ、というのは割と世の真理かもしれない。


そういうわけで、合格発表までは通常4〜8週かかると言われたオックスフォード大学からは、あっさり2週間と3日で不合格の連絡があった。

 

曰く。

 

 

「あなたは不合格となりました。理由は、優秀な受験者が沢山いるからです。悪しからず。」

 

 

そんな書き方しないだろうって?そう書いてあったんだよ(要約すれば)。

 

ある意味予想通り、ぶっちぎりで不合格だったわけだが、収穫は大きかった。ずうっとグチュグチュと言い訳をしていた私の脳は、「1月28日(オックスフォードの〆切日)に間に合わせなきゃ!」と急遽スクランブル発進。こうなると、中央官庁での役所生活からこのかた、空中戦に慣れた身は強い。


あっという間にプロポーザルを修士論文ベースで修正し、煌びやかな言葉で埋め尽くされたステートメントと略歴書を書き上げ、2000語×2本のエッセイを修士課程の提出物から転用、推薦状の依頼、それら書類の文章校正の依頼etc etc ... を一気呵成に終わらせた。この間、1ヶ月弱、しかも仕事はしながらだった。


そして、これらの書類は、当然ながら他の大学の受験にも転用できるわけだ。

オックスフォード大学を記念受けn・・・もとい、強行偵察したおかげで、兎にも角にも前進するという、スケジュール感を無理やり持つことができた。


そして、二つ目の転機が訪れた。

 

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Photo by Rick: Iruma Airbase, Saitama, Japan

 

二つ目の転機


二つ目の転機は、やっと書き上げた修士論文ベースのプロポーザルを、とりあえずいくつかの大学の先生方に送ったことで訪れた。

 

海外のPhDを受けるにあたって、例えば日本の大学の研究室からツテで行く、とかでない限りは、正面から受験しても、受かる確率はかなり低いと言われている。ものの本によれば、3つの名門大学を受けて、どれか1つの大学でも受かる確率はおよそ45%(※)らしい。

※Peters, L. R. Ph.D (1992), Getting What You Came For, 2nd ed,. New York: Farrar Straus Giroux


このため、大学によって、「指導してもらいたい先生に事前に接触すること」とか、「公正を期すために事前の接触は不可」、あるいは「接触してもいいけど、合否には影響しない」とかがHPに記載されていることが多い。


ちなみに、今はロンドン大学の教官になった韓国人の友人Cさんと、その旦那さんでドイツ人、同じくロンドン大学の教官Tさんからは、

 


「大学側が何と言っていようと、つまり仮に接触するなと書いてあっても、受かりたいなら絶対に接触しろ」

 


と言われていた。


オックスフォード大学に関しては、この時間もなかった(ぶっちぎりで落ちると予測していた理由の一つはこれ)が、他の大学には、ちゃんと送ることにした。いくつかの大学の先生5〜6人にプロポーザルと略歴書を送ったが、返事がこなかったり、返ってきても「お断り」だったり。


そして、エジンバラ大学のある先生から、とても丁寧な(でもお断りの)メールが来たのだが、それが2度目の転機。どうして彼が受けられないか、という点が丁寧に述べてあって、「もしそれができるなら私がもうやってるよ」という内容だった。

 

 

 

むむむ。

 

 

 

一瞬凹んだが、よく考えてみると、その道の専門家が「面白い」と言ってくれて、その上で、「こことここが実現不可能ではないか?」というコメントをくれたことで、自分のプロポーザルのどこが初見の人にはわかりずらいのか、論理的な弱点はどこなのか、というのを考えさせてくれた貴重なご意見だった。


そこで、改めてプロポーザルを眺め、もうちょっと実現可能な感じに修正し、思い切ってカラーの図表なども盛り込んでみることにしたら、たぶんそれがよかった。何よりその過程が楽しくて、研究するワクワクが戻ってきてくれた。


そしてついに、エジンバラ大学のある学部長クラスの先生から、「私の専門ではないけど、面白いからうちのPhDディレクターに紹介する」というメールをもらい、そのPhDディレクターから「この先生に接触してみたら」というアドバイスを得ることができた。早速その先生に接触してみたところ、指導教官になってくれると快諾してくれた。


それから指導教官(より正確には、まだ入学してないので"Potential Supervisor”)と修正のやりとりを何往復かして、最終的に「Go」をもらって、2月下旬にやっと正式にアプライすることができた。また別の機会にでも書きたいと思うが、それからおよそ3ヶ月、筆舌に尽くしがたい悶々とした待ち時間があったわけだが、兎にも角にも、エジンバラ大学から合格をもらえたのだった。


この間に色々相談させてもらった、アメリカ人のDさんからは、「PhDはね、とにかくケツに悪い、と言われてるんだよ」と冗談を言われた。そのこころは・・・。

 

 

「少し進んでは長く待ち、また少し進んでは長く待つ。座って待ってばかりだから、ケツに負担がかかるのさ」

 

 

げえ。        3年後には・・・ケツを割っとるかもしれん。

 

 

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Photo by Rick; City Centre in the summer season, Glasgow, Scotland